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季節料理 志のや ~南三陸さんさん商店街 [グルメ]

三陸を南下し、南三陸町は、志津川へ。

こちらも、壊滅した町。
木造住宅の土台枠と、鉄筋コンクリートの廃屋
だけが残ります。
南三陸-志津川 (3).JPG

南三陸-志津川 (6).JPG

国道45号前、町の中心部「跡」の、交差点。
国道398号を本吉方面に曲がると、間もなく悲劇の
防災庁舎が左手に見えてきます。

南三陸-志津川 (17).JPG

遠くからも、良く見える(視界を遮るものが無い)
のですが、近くに行くと、悲しき圧巻です。

更にそのまま進み、1.5km近く。
大きな鉄筋の建物が見えてきますが、見事に
最上階まで津波が突き抜けています。
南三陸-志津川 (21).JPG

県の合同庁舎だったそうです。
3階の上の壁面に、何やら青いサイン。
南三陸-志津川 (22).JPG

寄ってみると、
南三陸-志津川 (23).JPG

海から1.5kmですよ!
川沿いなので、遡上しやすかったのでしょうけど、
すごいです。。。


さらにちょっと進んでみたら、あれっ、復興商店街。
志津川福興商店街 (1).JPG
(実は、存在を知らずに来て、偶然見つけました [ひらめき]

おりしも、時間はライチタイム[るんるん]
Uターンして戻っていくと、先ほどの合同庁舎跡と
商店街の間に、駐車場入り口がありました。
(P→、とあるのですが、何のPだか、表示は無し!)

その名も、
南三陸さんさん商店街

当初は、「南三陸福興商店街」として始まったよう
ですね。
大型観光バスも、駐車場に停まっています。

車を停め、商店街に向かいます。
志津川福興商店街 (1).JPG


お店は、食べ物屋ばかりではなく、接骨院や
写真屋さん、床屋さん、電器店、肉屋さんなど、
地元の人が利用するためのお店もあります。
志津川福興商店街 (7).JPG

足元は舗装されていて、お年寄りでも安心。
志津川福興商店街 (2).JPG

奥には、イベントスペースの大きなテントも見え
ます。
当日は、アコーディオン演奏のコンサートと言うか、
独演会をやっていました。
こちらのスペースに、お店からデリバリーもして
くれるようです。


食べ物屋さんを物色します。

各店、共通メニューで、「三陸キラキラ丼」と言うのが
あり、個性を競っているようですが、前日の昼食
お魚系を食べたよなぁ、と思っていると、目に飛び込んで
きたのが天丼の文字。
志津川福興商店街 (5).JPG

そうしたら、頭の中は天丼色に[ぴかぴか(新しい)]

「季節料理の店 志のや」さんに入りました。
志津川福興商店街 (6).JPG



店内は、仮設とは思えない、木を活かしたキレイな
作りです。

ランチメニューは、「三陸キラキラ丼」と、「エビ天丼」
「穴子天丼」「天丼セット」「刺身定食」。
あなごって、この辺に居るの?と思って伺うと、
志津川の名産だそうです。

迷わず、「一匹まんま」との注釈のついた、穴子天丼
をお願いしました。


お昼時ですが、平日。
先客は1名、刺身定食のようです。

いかにも板前さん、と言った、ちょっと強面っぽいご主人
が、すぐに穴子クンに衣をまとわせ、大きな揚げ鍋で
揚げはじめました。

ごはんを盛り、天丼に仕立てて、温めた味噌汁に小鉢、
漬物をお盆に載せて、出来上がりです。

志津川福興商店街 (3).JPG

すると、「ちょっと元気なくなっちゃった」と、ご主人。
風貌と違い、すごくフレンドリーな方でした。
本当は、一本「ピン!」と載せたかったのでしょう。


でも、ひと口食べてわかりました。
それは無理!

ふっくら穴子は、ミディアムレアの揚げ加減。
本当に柔らか。臭みも無く、超美味です。
それが、丼から5cm以上(10cm近く)はみ出ている
のですから、お辞儀しちゃいます。
自立するわけがありません。


たれは、濃厚だけども甘ったるくない、大人の味。
これまた美味しいのです。

食べていると、「人数少ないから、サービスね」と、
ナント焼き立て熱々の「鮭のハラス」を出してください
ました。
志津川福興商店街 (4).JPG

「脂のってるよ。天丼の油に脂じゃ、ダメかな」
「これだけで、丼飯2杯行けるよ」
と、ご主人。

かなり塩が効いて、脂ノリノリ。
「白いご飯お替り!」と言いたくなる、超逸品。


濃いめのたれの天丼。
ご飯のたれの少ないところを狙って、ハラスと
ご飯を食べる。
そして、また揚げたて熱々の穴子。

もう、穴子に鮭に、訳分かりません [わーい(嬉しい顔)]

最初は、ごはんがちょっと軽めかな?と思っていた
のですが、とんでもない。
穴子がずっしりお腹にたまり、満足&満腹です。


食べていると、昔からの馴染みの方らしき人が
来店。

話を聞いていると、被災後一年以上経つのに、
この日が被災後初めて会ったらしく、
「ギリギリ逃げられたよ。でも会社は完全に
流れたから、書類とかが無くて大変」
と言う。

「昔のようにはできないけど、少しずつ始めましたよ」
と、ご主人。

濃いです。あまりに濃いです。。。


志津川では、流された船の大漁旗(主を失って、
もう掲げられることが無い)を切って作られた
キーホルダーがあるということで、それが欲し
かった。
町役場内にあるということはわかっていたので、
お店でお金を払いながら、役場の場所を聞くと、
ちょっと遠そう。。。
(さらに、目標物が何もないので、わかりにくい)

さて、でも行くかな、と思いながら、商店街をぶら
ぶらしていたら、美味しそうな蒲鉾屋さん!
志津川福興商店街 (10).JPG

入って、どれにしようかな、と思っていたら、
団体客がドヤドヤと [パンチ]

たまらないので、いったん退散。更にぶらついて
いると、なんと、みなみさんりくインフォメーションに、
キーホルダーがありました [ひらめき]
無事にGet!

しかし、そのインフォメーションには、避難ルートの
掲示が…
志津川福興商店街 (9).JPG

ですよね。
すぐ隣には、10m以上浸水した建物があるんです
から。。。

そして、再び蒲鉾屋さんに行き、ぶじこちらもGet!。


お腹いっぱいの幸せな気分で、駐車場に向かうと、
その向こうには津波が突き抜けた合同庁舎が…
志津川福興商店街 (11).JPG

一気に現実です。


以前は、きれいな割烹と言うか小料理屋だったよう
です。
また、そのようなお店に戻れる日が一日でも早く来る
ことが、本当の「復興」ですよね。
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